いしはらの上京してから。

福岡→東京 就職を機に福岡から上京し、楽しくやっている様子。

ちょっとしたことの裏側にもきっと大きな物語がある。

僕は人の馴れ初めを聞くのが大好きだ。
なぜ彼らは出会ったのか。その出会いがどうやって現在まで続いてきているのか。
「馴れ初め」と言っても、カップルの男女に限らない。
 
飛行機に乗るときは大抵飴をもらう。
今日も貰った飴玉。今回お世話になったのはANA。飴の包装はハロウィーン仕様、おばけの絵柄になっている。
中身を取り出し、口に入れる。それと同時にふと裏をめくると、よく知らない小さな目黒の製菓さんの名前。大手お菓子メーカーの名前はそこにはない。
 
なぜ、ここが(たった飴玉だけではあるだろうが)ANAと取引するようになったのだろうか、、
気になる。
でもそれを紐解けばきっとそこに何かしらの物語があるに違いない。どこの大手メーカーでもなく、そこが、機内で配布する飴玉をANAに卸すに至った理由やエピソードが。そんなことを考える。もちろんただ単に一番安く卸せるからという理由であるかもしれない。しかし、それも一つの縁であることには変わりない。
 
離陸後、しばらくして素晴らしい光景に出会った。
 
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空から見る紅葉。
眼下いっぱいに広がる、「あか」。
暁、赤、朱、紅…、どの漢字で表現してよいか分からない。
息を飲むような、とはこういうことかと思った。
 
山々の頂上にうっすらと積もる雪と、綺麗に尾根に堰きとめられた雲。
 
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彼らが山々の「あか」により立体感を加える。
 
落葉樹が紅葉する話はなんとなく知っている。でもなんで紅なのか、なんで黄色いのもあるのか、知らないこととそれに対する興味がどんどん湧いてくる。
今はネットで叩けばすぐに教えてくれる。だからどんどん聞く。
 
紅葉した山をすぎると街が現れる。大きな川が流れ、下流には三角州。
 
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幾度も氾濫した後の見える川の後。三日月湖。肥沃な土地なんだろう。
大きな街だ。
でもまたすぐに山が続く、そしてまた街が。でも今度は小さい街だ。しかも盆地。
別の街に出るのにもかなり距離がありそうだ。
 
そして、また上流側に大きな街が…
 
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なぜ、こんな山々に囲まれた盆地に人々は住むようになったのだろう。
 
太平洋側を東京から西に向かえば、右の窓からは日本列島の背骨を見る形になるから奥には山しかみえない。
しばらく山が続くとまた街が現れる。さっきよりも大きい。
ここはまた大きな川が流れている。でも違うことは周囲の山の多くが切り開かれてゴルフ場になっている。
 
きっとこのなぜを紐解くと多くの物語、歴史(馴れ初め)が存在するはずだ。紅葉で言えば遺伝子レベルでの馴れ初め、とでもいうべきであろうか。
人々が積極的に選択したこと、止むを得ず選択をしたこと…。
 
地理は歴史と大きく関わり、歴史は地理と大きく関わる。
 
 僕は地理が大好きだ。地図を開いてはニヤニヤしている。逆に歴史には疎い。
でもつながっている。どちらも知ればきっと、もっと自分の世界が広がるんだろうなー。
 
そんなことを、この本を読んで感じました。
そんな秋の話。